本当にやりたいことを見つけるには、心を「畳んで」みることだ

情報は多いほうがよく、選択肢も多いほうがいい

という意見がある。そのほうがより善い判断や選択ができると。それは、ときと場合によっては正しいこともあるだろう。また、あまりに情報が少なければ、判断もしかねることは確かだ。しかし、現代の日本のような社会にあっては、本当にその見かたでうまく行くだろうか?

現代日本には、情報があふれすぎている。選択肢もあまりにも多すぎる。結果として私たちは、「選んでいる」のではなく、

選ばされている

なにも選べなくなっている

とも言える。そして結局、多数派に流れてしまうだけとなる。そんななかで自分の心に素直な選択をするのは、なかなか難しい。

そんなときには、心を

「外に向けて拡げる」

よりはむしろ、

「内に向けて畳む」

ことのほうが有益なのではないだろうか?実は私たちは、もう自分が判断するのに充分な情報を持っているとは思わないだろうか? だとしたら、あとはそれを「自分に訊く」だけだ。

あなたが人生に求めるものはなんだろうか?これは言い換えれば、

あなたがなにに「喜び」を感じるのか?

ということでもある。その答えはそれぞれ違うだろう。しかし、それを突き詰めていけば、それほど多くの数にはならないはずだ。もちろん、そこから派生する「枝葉」はいろいろあるだろう。しかしその「幹」や「根」は、深く結びついているのだ。

自分がなにを求めているのかを知らないのなら、店に行っても結婚相談所に行っても無駄だ。もちろん、目の前に現れてから、

これこそ私の望んでいたものだ!

と膝を打つこともあるだろう。だが、概して「アンテナ」を張っていたほうが、どんな情報も受け取りやすい。逆に言えば、アンテナを張っていなければ、膨大な情報から自分に適したものが流れてきても、それを受信することなく、流してしまうことも多くなるだろう。

だから、光のように拡散していく前に、闇に倣っていちど自分のなかに深く沈み込むのも大きな意味がある。それをしなければ、あなたの心は糸が切れた凧の様にさまようだけだ。もういちど訊こう。あなたが人生に求めるものはなんだろうか? もちろんその答えは変わっていってもかまわない。ただ、いつもこの問いにさえ答えられるようになれば、もうあなたは外に「先生」や「ガイド」を求める必要はなくなるだろう。なぜならあなた自身が、あなたを導くようになるのだから。