自殺して後悔しなかったひとに出会ったことはない

自殺者は世界全体で年間100万人ほどと言われている。日本だけで見ると、年間3万人ほどだと「公称」されているが、実際はもっと多いだろう。なぜなら、ここには「変死」が含まれていないからである。このあたりの諸事情は、今では誰でも調べることができる。

そしてそれを踏まえればなおさら、私がなにより強く言いたいのは、自殺はどんな状況でもやめたほうがいいということだ。だがそんなことはもう多くのひとが言い尽くしていることでもあるし、もしあなたが自殺を真剣に検討しているとしたら、誰になんと言われても、そんな言葉など聴こえないかもしれない。しかしあなたは信じないかもしれないが、私はあなたにこれだけははっきりと言える。私は今まで、自殺して後悔しなかったひとに出会ったことはないのである。

自ら死を選んでしまうほどこの世に絶望しているのに、なぜ死んでから後悔するのか?

とあなたは思うかもしれない。しかし、私もそれなりの数の自殺した霊に関わってきたが、その多くが3日以内、あるいは当日のうちに(もちろん肉体人の感覚で言っている。霊界には時間の概念があるともないとも言える)、後悔の念を口にする。その理由を最大公約数的に3つ挙げたい。

ひとつは、「死後の世界が存在すると思わなかった」ことによる後悔である。自殺したひとは、

死ねば無になる

死ねばラクになる

と思っている場合がある。確かに、あなたをいじめていた相手は霊界にまでは手を出してこないし、周囲の人々に傷つけられることもなくなるかもしれない。しかしそれでも、「あなたは存在し続ける」のである。そもそも、自殺するひとの多くは

周囲との関係を断ち切りたい

という想いを持って死ぬので、死ぬと孤独な世界に行く。さらに、そんな状態に「喜び」が多いはずはないので、結果として「暗い、寒い、淀んだ」ような世界になる。あるいは、自殺の際に傷つけた箇所の痛みを感じ続けることさえある。肉体が消滅しているのになぜそのような「感覚」があるのかと驚愕するかもしれないが、「苦しみ」の根源は「心」なのであるから、「苦しい」と感じる心が変わらない限り苦しみは続くのである。また自殺者は「自殺」という行為を通じて強烈に「肉体を意識して」死ぬ。だから、あれほど消し去りたいと思っていた肉体への執着は、むしろ強まるのである。だから、肉体意識から逃れられず、死後もその感覚に縛られることになる。この「現実」が、あなたを後悔させる。

次は、「自身の思い込みに気付いた」ことによる後悔である。自分のことなどなんとも思っていないと思っていたあのひとがあんなに悲しんでいること(霊の眼には、相手の「想い」が見えるので、表面的な「演技」であればすぐに見抜ける)、自分を嫌っていると思っていたひとがとても寂しがっていること、つまり、「自分が愛されていたこと」に気付くのである。

自分にはそんなひとはいない

とあなたは言いたいかもしれない。それでは100歩譲って「肉体人」にはいないとしても、あなたには絶対の味方である「守護霊」がいる。守護霊は、いつもあなたを見守り、励まし、愛している。ただ、あなたがそれに気付いていなかっただけなのである。この「現実」が、あなたを後悔させる。

最後は、「自分にも未来があったことに気付いた」ことによる後悔である。自殺するひとは、

自分にはこれ以上生きていく術がない

自分の人生はもう終わりだ

などと思うからこそ死ぬのだろう。しかし、私たちが生まれてくるのはなんらかの「やりたいこと」があったからであり、「自殺」して生を終えるつもりで生まれてくるひとなどひとりもいない。ということは、本来喜びの大きい選択を続けていけば、誰しも素晴らしい人生を送れるはずなのだが、たとえ死を考えるほど追い詰められていたとしても、本気で考えるなら、まだ「生きる道」はあるのである。さらに言えば、たとえ最期が「餓死」でも「事故死」でも「病死」でも「悪い死にかた」ではない。「生き抜いた」という価値は、それだけでかけがえのないものである。それに、現代日本で言えば、生活保護を受けるとか、自己破産するとか、路上生活するとか、本気になれば様々な方法で、曲がりなりにも「生き延びる」ことができる。実際にそういった生きかたをしているひとびともたくさんいる。しかし、なぜあなたがそれをしないのかと言えば、それはその方法を知らないからではない。

そんなことをするくらいなら、死んだ(自殺した)ほうがましだ

と思っているからである。しかし、「自殺したほうがまし」だということなど、ひとつもないのである。あなたは、自殺の意味を、ちっともわかっていないのだ。

どうしても言うことを聴かない霊もいる。「自己選択の尊重」は絶対法則なので、本人が変わろうとしないなら、私にはそれ以上なにもできない。しかし、私はいちど関わった以上、できる限りのことをしたいので、最後にはそのような霊を、ある場所に連れて行く。そこはまるで「魂の墓場」とでも言える場所だ。

勘違いしているひとも多いようだが、

「魂が抹消される」

などということはない。ただ、

「限りなくエネルギーを失う」

だけだ。どんな状況になっても、存在(魂)は消えない。いつまでも、あなたが変わるのを待っている。それこそが、真の「愛」なのだ。そしてその結果として存在するのが、この「魂の墓場」だとも言えるだろう。

そこで私が見るものは、ただ石のように動きを止めた、無数の「眼」である。彼らとはもはや会話もほとんど成り立たず、憎しみや妬みすらも向けてこない。なにを与えるでもなく、奪うでもなく、ただ、そこに「在る」だけの存在。これに比べれば、岩の下に「わずかの間」封印されていた(とされる)孫悟空への仕打ちもかわいらしく思えるかもしれない。

これならいっそ、消えてしまいたい

そう思うひとも多いだろう。特に自殺を選んだようなひとならなおさらだ。しかし、神(いのちのはたらき)は

生きろ

としか言わない。もっと言えば、「存在」に「消滅する」という選択肢は用意されていない。何度も言うがこれこそが、真の「愛」なのである。究極の愛は、一見すると「罰」のようだ。しかし、「あなたがいつか喜びを見つけ出すことをいつまでも信じている」この態度を、愛でなくていったいなんだと言えばいいのだろう?

だから私は、どうしても変わろうとしない自殺した霊を、最後にここに連れて行くのである。そしてこう伝える。

あなたは、こうなりたいのですか?あなたが今のままでいれば、いつか必ずこうなってしまう。ここまで来ると、「他者」があなたを助けることはできなくなる。私も手が出せない。これがあなたの未来だ。「知らなかった」と言うのなら、伝えなかった私にも責任があるが、私が持っている情報はすべて与えたのに、それでもあなたがこの道を変えなかったのなら、もう「知らなかった」では済まされない。私はすべて責任を果たした。何度も同じことを言うつもりはない。ここからは、今度こそあなたの責任で決めてください

「魂の墓場」については、ここで補足して書きました。

先日、ある読者のかたより、「魂の墓場」とそこに至る過程について、もっと詳しく知りたいという趣旨のメッセージをいただいた。そこ...

もし、あなたが自殺を考えているのなら、私はあなたにもこう言いたいのである。「知る」ということは責任が伴う。ここまで伝えて、それでも行くというのなら私にはもう打つ手がない。しかし、いちど死んでしまったら同じ人生はもう2度とない。5分後に後悔しても遅いのである。私は自殺を乗り越えた霊も数限りなく見てきた。だから、真の意味で「遅い」ということはないのだが、彼らと同じ後悔を、あなたにはしてほしくない。死ぬ方法を考えるより、生きる方法を一緒に考えてはもらえないだろうか?これは私だけでなく、多くの存在の、心からの願いである。

コメント

  1. だれか より:

    私は、死ぬ夢ですが5回ぐらいみました。そのときいつも思うことは死んでからやり残しているすべてことに気づくのです。さらにつらいことは、友人や、身内などが目の前にいるのに何を言っても、聞こえていないということです。焦ります。目が覚めてから家内と何気ない、おはようの挨拶がとても新鮮であり、胸が熱くなるほどうれしくなりますよ。夢ですら、そうなのですから自殺した人の魂は、本当に後悔の固まりだろうと推測します。

    • Dilettante より:

      だれかさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      誰もがいずれは死を迎えることになりますが、自殺がその他の死と大きく異なるのは、

      「死の原因がまぎれもなく自分にある」

      ということです。

      ですからその後どんな未来の可能性を見せられても、どんなに多くのひとが哀しんでいることを見せられても、その責任はすべて自分自身にあるという事実からは逃げられません。それはある意味生前に自分を苦しめたはずのどんな「現実」よりも厳しいものなのではないかと思います。

      生きていれば様々な出来事があり、それは決して喜ばしく思えるものばかりではありませんが、そのなかでも少しでも多くの喜びを感じ、大切なひとたちと分かち合いながら生きていっていただければと思います。
      そしてなにより、私自身もそのような生きかたに近付いていきたいと、心から思っています。

  2. たまり より:

    貴方は霊能者ですか?

    • Dilettante より:

      たまりさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      「霊能者」や「霊能力」という言葉になにをイメージするかはひとによって違いがあるので、一概に言えないところもあるのですが、ともかく

      「霊存在と対話することができるひと」

      という意味で霊能者を捉えるなら、私も確かにそのひとりだと言えます。これは私がここに書いてきた他の文章も併せてお読みいただければ、より深くご理解いただけるのではないかとも思いますし、なにかあれば直接ご連絡いただければお答えしたいと思いますので、これからもお気軽にお付き合いください。よろしくお願いします。

  3. より:

    はじめまして、こんにちは

    私も自殺は絶対にいけないことと思っています

    でも、最近はそのことさえわかっていても、、、
    死んでしまいたいと言う願望が襲ってきます

    良く私も考えます

    生まれる前は何を思い、何をするためにこの世に
    生まれてきたのだろうって・・・

    もちろん今考えてもわからない(思い出せない?)
    ですけどね(笑)

    今朝もふとそんな想いから、ネットで
    検索してました・・・

    まだ、インターネットが出来るくらいなら
    自ら命を絶つなんて事しないですよね(笑)

    今日も朝、目覚めて、あ、生きてるんだな・・・
    って思いました

    最近は、本当に精神的な波が激しくて
    生きる希望が湧いては、消えて。。。
    そんなことの繰り返しです・・・

    自ら死んでしまったら、大切な両親や
    大切に思う人に・・・二度と会えないんですよね

    死んだ祖父や祖母にも、、、会えないんですよね

    今日も頑張って生きていこうと思います・・・

    ホームページ時折拝見させて
    いただきますね

    ありがとうございました

    • Dilettante より:

      Kさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      私は自殺した霊とも本当に数多く対話してきているのですが、ここに書いているように多かれ少なかれその全員が後悔しているのを見て、私なりに言えることを伝えてみるとはいえ、やはり「生きていてほしかった」という想いが強く湧いてきます。
      それは死んでからでも変われるというのも確かなのですが、やはり肉体を持って生きているからこそできることもたくさんあるからです。そして、同じ人生は2度とありません。

      ですから、どうかKさんも生き抜いてください。それは私だけでなく、多くの存在が、心から願っていることです。そしてなにかあればいつでもお気軽にご連絡くださいね。よろしくお願いします。

  4. だん より:

    初めまして。

    自分はいま自殺を考えています。理由は他人からすればそんなに大した事は無いのかもしれません。

    そしてこのページの文章を読ませていただきました。

    この文章が正しいとすると自殺していなくなったとしても生前の苦しみは永遠に残り、ただ肉体のみが失われるということですよね。今の自殺しようとしている根本的な問題を解決できるのは肉体のある時のみということですか?

    消滅がありえないとすればそれは自殺することなんかよりも想像を絶する事ですよね。いま現在心の中にあるこの悩みとかのモヤモヤしたものがずっと残るということですか。

    ということは少しでも楽になれるのは、自殺を実行する前のほんの少しの時間のみでそれ以降永遠に絶望が続いてしまうわけですね。

    自分はいまこのような状態なのでどんなことも信用というか、信じることができない状態なので、ここに書かれた文章を信じれないのですが、心のどこかで信じたい気持ちがあります。

    自分自身でここに書かれていることを実感することは可能でしょうか?

    自殺を常に考えていた日々の中で唯一興味がもてたというか惹かれたものだったので…

    自分自身で実感、体感できるのならもう一度スタートしてみたいです。

    長々と失礼しました。

    • Dilettante より:

      だんさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      そうですね、ここに書かれていることは私にとってはもはや明白な「真実」なのですが、それを「実感」する方法となるとそう簡単には提示できないかと思います。

      もちろん、実際に自殺すればだんさんも確実に「実感」することになるのですが、それでは取り返しがつきませんので、意味がありません。

      となるとあとは、自問自答するようなかたちで、

      守護霊さん、私は自殺すると、しあわせになれるんですか?死ねば無になるんですか?

      と何千回でも問いかけてみてください。

      ここで、「守護霊さん」という言葉を付けるのは、その限定をしなければ、あなたを苦しみに誘おうとする霊団からの答え(感情)が返ってくる可能性があるからです。

      ですが、ずっと守護霊さんに向けての問いかけ(自問自答)を繰り返せば、その答えはだんさんご自身のなかから、湧き上がってくると思います。

      そして、いずれにせよ私は、あなたにも生きていてほしいと心から思っているということは、渾身の力で、お伝えしておきたいと思います。どうか、生き抜いていてください。

  5. Rrrt より:

    死後の世界というのが本当に実在するんですか?

    また、それが自殺であっても80歳まで生きた後の死であっても魂が残るなら、それなら予定より少し早く死ぬことはいけないことなんですか?

    生きている間に自分のことを愛してくれる人がいないように感じていて、死んだら自分のことを本当に愛してくれていた人が分かるなら、それを知るためだけにでも死ぬことに価値があるのではないかと思ってしまいました…

    若いうちに死んでしまえば多くの人に記憶されるだろうとも思い、死ぬことの長所しか分かりません。

    自殺する痛みと、親を悲しませることさえなければ死は魅力に溢れているように感じます。

    • Dilettante より:

      Rrrtさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      死後の世界の実在性について議論があるのは百も承知ですが、私がはっきり言えることは、

      少なくとも自分が確信してもいないことについて、4年もの間書き続けるということは不可能だ

      ということです。

      だから私はいつも、

      私が少なくとも意図的に騙そうとしていないことについては、わかっていただけるはずだ

      という気持ちで、これを書いています。

      また、

      自殺であっても80歳まで生きた後の死であっても魂が残る

      というのは事実ですが、そのあとのあなた自身の状態はまったく違うものになります。なぜなら、霊存在とは「想いそのもの」であるからです。
      そしてもちろん、それはあなたを愛していたひとたちを多く傷つけることになります。
      その想いが深ければ深いほど、相手が受ける傷も大きなものになります。
      そしてその姿を見たあなたも、なおさら苦しむことになります。

      だからそんな負の連鎖に、自らを堕とし込まないでください。
      どうか自殺した後でなく、自殺する前に自殺の苦しみに気付けるひとでいてください。

      言葉を重ねればわかっていただけるというわけでもないのは知っていますが、たとえばせめて

      先日、ある読者のかたより、「魂の墓場」とそこに至る過程について、もっと詳しく知りたいという趣旨のメッセージをいただいた。そこ...
      私はなんのために生きているのだろう?なんか楽しいことないかなぁ……私たちはふとこのような想いに駆られるときがある。これは別の...

      なども読んでいただければと思います。

      そして、言いたいことはこれからもいつでもおっしゃってください。

      死んだあとではなく、死ぬ前に、言いに来てください。

      今のあなたにいちばん言いたいことはこれです。

      どうか、生き抜いていてください。

  6. だれか より:

    死にたい

    • Dilettante より:

      だれかさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      今のあなたがとてもつらい状況にあることはわかっていますが、それでも

      「死にたい」というのが自分の本当の願いなのか?

      ということを何度でも自分に訊いてみてください。

      あなたは自殺するために生まれてきたのではなく、楽しく生きるために生まれてきたはずです。

      まずはそれを、認めてあげてください。

      そして、生き抜いていてください。

      それができたら、あなたがいずれ寿命を迎えて死ぬときに見える景色は今とはまったく違うことを、私が保証します。

      だから、死なないでください。

  7. メロン記念日 より:

    たまに死んでもいいやと思ってしまう…。

    • Dilettante より:

      メロン記念日さん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      それなら、生きてもいいやと思ってみてください。

      メロンも、熟したほうがよりおいしいですよね。

  8. いちご より:

    最愛の、人に置いていかれました。

    自殺で。

    子供も、まだ、小さいのに置いていかれました。

    彼がいないこの世で何年も生きなきゃいけないのがかんがえられません、一人でいきていけません、

    きえたいです、

    • Dilettante より:

      いちごさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      それが家族であれ友人であれ知り合いであれ、あるいは見ず知らずのひとだとしても、誰かに自殺されるというのは苦しいものですよね。

      ただ、自殺してもなにをしても「存在を消す」ということはできません。

      そして、たとえあなたが彼を想って自殺しても彼のもとには行けません。それにそれは、彼の助けにもなりません。

      さらになにより重要なことは、

      「あなたが自殺したら、あなたが受けた苦しみ以上のものを、あなたの周りのひとに与えることになる」

      ということです。

      ですから私もこうした「真実」を踏まえたうえで、これからも私なりに自殺をなくせるように力を注いでいきたいと思います。

      そして私はあなたに、まずゆっくり休んでいただきたいと思っています。

      それに私はたとえ今のあなたに拒絶されてしまうとしても、あなたのしあわせを、あなたより深く、心から願っています。

      だからあなたは絶対に、独りではないです。

      それに私はあなたに死なれたら、とても寂しいです。

      このことを何度でも、私はあなたに伝えたいと、そう思っています。