「あなたはまだ生きているのだから、生きているひととの関わりを大事にしてね」。私たちにとって最も大切なのは、この世界で楽しんで生きることだ

いいですね〜。霊能力があるなら亡くなったひとといくらでも話せるのですから

などと羨ましがられることがある。しかし、私は親族や友人も含め、それほど頻繁に死者と対話するわけではない。もちろん、哀しみや苦しみを抱えていたり、文句や不満をぶつけてきたりする霊とは日々関わっているのだが、個人的な寂しさを解消するために向こうで楽しく生きている霊をむやみに呼び出すことは避けるように心がけている。

その最大の理由のひとつは、友人が私にこう告げてきたことがあるからだ。

あなたはまだ生きているのだから、生きているひととの関わりを大事にしてね

私たちは本来誰でも、霊存在や他星人など、様々な世界(次元)と交流することができる多次元存在である。

「アセンション」とか「次元上昇」とかいうような言葉を見かけるようになって久しい。2012年12月22日(21日)の話はメディアによって流布さ...

だがやはり、最大の特徴と醍醐味は、

「肉体(からだ)を持って存在している」

という点にあると言っていいだろう。それに、いくら生まれ変わることができるとはいえ、同じ人生を再び生きることができるわけではないし、私たちがからだに宿っていられる期間には限りがある。その意味でも、またそのために自ら望んでこの世界に生まれてきたことから考えても、私たちにとって最も大切なのは、この世界で楽しんで生きることなのである。

私の友人が言っていたのも、まさにこの点を踏まえたことだった。私は、様々な次元の存在と関わることができる。それによって果たすことができる大きな役割もある。だが、だからと言ってその能力を濫用し、そこに溺れてしまったら、この世界で生きる意義を失うことになってしまうのである。そして友人はこうも言っていた。

自分が死んだときのことを考えてみて。自分にとって大切なひとたちが、いつまでも自分の死を嘆いてばかりで、苦しみと哀しみのなかで生きていたらどう思う?それは、死んでも誰ひとり悲しまないで、なにもなかったように過ごされても哀しいだろうけど、いつまでも泣かれちゃったら、今度は自分が傷つくよ。「なんで、もっと長生きできなかったんだろう」って。でも、死ぬときは死ぬんだからしょうがないんだよ。それに、みんなまた生まれ変わるときが来るんだし、いつまでも引きずられてたら次に進むときに後ろ髪引かれて困っちゃうよ。まぁ、ある程度はこっちでゆっくりしたいから、急ぐ気もないけどね。だから、たまに思い出してもらうのはもちろん嬉しいけど、やっぱり生きているひとには自分の人生を目いっぱい楽しんでほしいって思うよ。それがお互いにとってなによりいいことなはずだよね?私はそう思う。だから、あなたはまだ生きているのだから、生きているひととたくさん関わって、楽しく生きてね。そしてこっちに来たら、またゆっくり話ししようよ

ここまではっきり言われてしまえば、私にはもはや返す言葉もなかった。私は今でも時折亡くなった友人や親族と語らうことはある。しかし、あくまでもこの世界に生きていることが大切であるという軸は、決して外さないように心がけている。そして、なにより私が日々を楽しく生きていれば、彼らもきっと向こうで喜んでくれているのだろうと思っている。なにせ、本人がそう言っているのだから。

日々多くのひとびとの死に接するのはつらくもある。そう簡単に他者の死を受け入れることなどできるはずもない。それが大切なひとであればなおさらだ。だが、それでも私たちは、死によって故人と完全に断絶させられてしまうわけではない。彼らはあなたとつながっていて、いつもあなたを見守っている。そして、あなたのしあわせをずっと願っているのである。このことを、決して忘れないでほしい。この事実を理解するだけでも、きっと元気になれるはずだ。そしてそのときこそ故人たちも、静かに微笑んでくれるのである。