ある統合失調症患者が耳にする「幻聴」を再現した動画を見たが、それはやはり私の体験とも共通するものだった

以前私は、

「統合失調症」という言葉を聞く機会は、以前よりずっと多くなったように思える。一説によると少なくとも100人にひとりくらいの割合で統合失調症患...

と考え、おそらく最も有名な多重人格者のひとりである、「ビリー・ミリガン」のことも調べてみた。

以前 と書いた。結局、その区別はとても微妙であり、私も精神病院に行けば、かなりの確率でなんらかの「精神疾患」に罹っているという...

するとやはり、私はそうしたひとたちと自分との間に、それほど大きな違いがあるとは思えなかった。確かに私は自らの「主体」によって他者からの望まない干渉をある程度制御できているとはいえ、世間的には私は典型的な「精神病患者」なのだ。

こうした私の考えをさらに確信へと近づけたのは、先日見つけたある動画だった。それは、ある統合失調症患者のかたが、自身が耳にしてきた「幻聴」を再現したものだったのである。

この動画はふたつの要素から成り立っていて、()付きの字幕で書かれているものは本人の思考であると思われる。たとえば

(これは幻聴だから大丈夫だ)

と考える本人に対して、「幻聴」は

幻聴じゃないよ、幻聴だよ。幻聴じゃないよ、幻聴だよ

と語りかけてくる。しかし、私にとってこの声は「幻聴」ではない。まさしく負の霊団(「曇り」・「穢れ」・「邪」・「魔」)たちの声である。そしてこういった声は、私自身も実際によく耳にするものなのである。

ここ1週間ほど、久しぶりに強烈な想念を受けている。それは決して好ましいものではない。たとえば 私なんて消えてしまったほうがいい ...

ただ、私はこうした声に慣れているし、相手の狙いがこちらを混乱と疑心暗鬼に陥らせ、喜びを奪うことにあることもわかっているので、それに屈しないようにしながら、相手と対話し、立ち去ってもらう。これが「主体」である。

だから私にこうした声がいつも響いてくるわけではないのだが、それでも相手はいくらでも出てくるので、私が弱っているときなどは実際とても苦しいし、相手の思惑通り、疑心暗鬼や嫌悪感に陥ってしまうこともある。だからたとえ「再現動画」であっても、これを聴いたことで気分が悪くなるひともいるために、動画には

閲覧注意

の但し書きが付けられている。

こう考えると、もし私が精神科などに行って、医者にありのままの私の状況を伝えたとしたら、やはり私はなんらかの「精神病患者」と見なされるのだろう。あるいは「幻聴」などに苦しんでいるにしては一見なんの問題もなく生活できているように見えるので、むしろ「詐病」を疑われてしまうかもしれない。どちらにせよ、今の私にとって精神病院に行く意義があまり感じられないのは確かである。

この動画の転載元のページに付けられている投稿者からのコメントによると、こうした現象は不快な「耳鳴り」のような音から始まって、徐々にこのような「幻聴」へと変化し、現在では薬によって症状を抑えることができているという。しかし、それでずっと薬を飲み続けなければいけないのだとしたら、これが根本的な解決策でないのは明らかだし、前にも書いたようにこうした症状を訴えるひとはまったく減っていないどころかむしろ増えていて、なかには

ドライヤーの音が他者の声に感じられる

というような多様な苦しみを体験しているひとがいるのだという。

最後に、ここで紹介した実際の動画を挙げておくが、もし途中で気分が悪くなるようなら無理はしないでほしい。ただ、こうしたことが「現実に」起きているというのも事実なのだ。だから、もしあなたの周りのひとが、あるいはあなた自身がこのような体験をしているとしたら、いちどでいいからこう考えてみてほしい。

もしかしたら、これは「幻聴」ではないのではないか?

と。そしてもしそのときに私のことを思い出してくれたなら、半信半疑でもいいから声をかけてきてほしい。そのためにこそ、私はここにいるのだから。