ともかく生きています。北海道史上最大級の地震を体感して、改めて感じたこと

2018年9月6日、午前3時8分頃、胆振地方中東部を震源とする地震が発生しました。最大震度は震度7(被害の状況が明らかになったことで更新されました)を記録し、これは北海道内陸部を震源とする地震としては、史上最大級のものだということです。

6日(木)未明に北海道胆振地方中東部を震源とするM6.7の地震が発生、最大震度6強の揺れを観測しました。北海道では十勝沖や浦河沖など海底を震源とするM7~M8クラスの地震は度々発生していますが、内陸を震源とする地震は多くありません。今回の地震は北海道内陸が震源の地震としては最大級と言えそうです。
北海道で6日未明に発生した地震は、震源地近くの厚真町で最大震度7を観測。大規模な...

私は引っ越しも多い人間なのですが、現在は北海道に住んでいて、

2016年になりました。いかがお過ごしでしょうか? 今振り返ってみますと、私がこの『闇の向こう側』の最初の文章、 を公開...

にも、そのことを明記しています。

そのため、それをご存知のかたからメールをいただいていることもあって、それは落ち着いたらそれぞれに必ず返信しますが、ここで私がともかく生きているということをご報告したいと思います。

そしてそのうえで、私にとってまたひとつの貴重な体験であったこのことを経て改めて感じたことをあなたとも共有したいと思い、ここに記録しておきたいと思います。

 

まず地震発生当時、私は自宅でひとりで眠っている状態でした。それが揺れによって目が覚め、すぐにそれがかなり大きいことを感じました。ただ私の寝ていた場所の近くには大きな家具や落ちてくるといのちに関わるようなものはなかったので、むやみに動くよりここにいたほうがいいと判断し、揺れが収まるのを待っていました。

そして揺れが小康状態になったあと、私は情報を集め、最大震度が6程度であるということ、津波の心配はないことなどを認識した時点で、

この程度であれば、建物が大量に倒壊するわけではないだろうし、無理に外に飛び出すよりも、屋内に留まったほうがいい

という判断を下し、ともかくからだを休めることを優先することにしました。ただそれから少しして、外が一層暗くなったことを感じましたので、

あ、これは停電したんだな

と思ったのですが、地震発生直後にはネットも電話も電気も水も通っていることを確認していましたので、それがそんなに長期化するものだとは、そのときは、思っていませんでした。

 

しかし朝になると、電気も水も通っておらず、電話やネットの通信網も完全に遮断されていることに気づきました。私はこの時点で、地震直後に浴槽にでも水を貯めておかなかったことを悔いましたが、過ぎたことはしかたがないので、できる限り周りの状況を確認しようとしました。

そこで、信号が止まっていること、コンビニの前に長蛇の列ができていることなどを確認し、

これは思ったより、深刻なことになっているんだな

というふうに認識を改めました。

 

この時点で私の認識は

これは、籠城戦になったな

というものになったと言えます。

私は、地震によっては死にませんでした。そしておそらくは(これが前震ではなく本震であるということを前提すれば)この後の余震によっても死ぬことはないと思いました。しかしここにある食糧や水が尽きるまで、私がなにかを得ることができなければ、私は餓えと渇きによっていのちを落とす可能性はあると思いました。そういう意味において、私は

「籠城戦の始まり」

を感じたのでした。

しかし私には、この時点で「外部からの情報」を得る手段が一切ありませんでした。周囲のひとたちと情報交換することはできるにせよ、電気と通信が遮断されてしまえば、電話もネットもテレビも、なんの役にも立ちません。つまり、被災地域外の

「外界の情報」

というのは、基本的にはなにも得られなくなるということです。

ここでもしかしたらあなたは、

でもお前は霊媒なんだから、それでなにかわかるんじゃないのか?

と思われるかもしれませんが、少なくとも私の場合は、

「私が本来知り得ない、細かい事実を知る」

という能力を持っていません。

ですから私は、その点においては、なんら特別ではないのです。現に私は今回の地震についても、ほとんどなんの予感も、感じていませんでした。強いて言えば、お風呂でいつもよりきれいめに、時間をかけて、からだを洗いたくなったくらいです。

 

そこで私は、ともかく自分自身の心と向き合うことにしました。すると私は、自分でも少し驚くほど、自分の心が落ち着いていることに気づきました。これは実のところ珍しいことで、私はたとえば東日本大震災などもわかりやすい例ですが、他地域で大きな天変地異や事件などが起きた場合、それに纏わるいろいろなひとたちの不安や哀しみなどを感じ、それが自分の心にも反映されるので、それと向き合い「自分」を取り戻すのに、少なからず努力することが通例だからです。そしてもちろん、そういったできごとによって多くのひとたちが亡くなったような場合には、そうした霊存在からの話を聴いたり対話することになることも多々あります。しかし今回の場合は、私の心がずっと一貫して落ち着いていることを、私はすぐに発見することになりました。

その原因を自分なりに考えてみると、もちろん今回の地震に遭ったのが私だけではないことは理解しているにせよ、それでもまずはこのできごとが、まず第一に

「自分に起きたこと」

だからだということが、ひとつ挙げられると思いました。

そして私は、今までのあらゆる場所で起きたあらゆることを

「他人事」

と思ったことはなく、その意味で今回のできごとも

今まで他のひとに起きていたことが、今回はここで、自分に起きる番が来たんだな

というふうに、

「当然起きるはずのことが起きただけ」

というような認識があったことが、私の心境に大きく影響していると思います。あとはもっと単純に、少し前に私にとってはかなりつらいできごとがあったばかり(といってももうそれなりの時間は経っているとは言えるのですが、心情は時空を超えるものです)なので、今さらこんなことではたいした動じない私になっていたということなのかもしれません。

そのうえで私は、私の守護霊や親しい霊(これも「守護霊」に含めてもいいのですが)に対して、

たぶんこれでは死なないと思うけど、もし死んだとしたらそっちに行くし、まだそのときじゃないなら、こっちにいるよ

というふうなことを話していました。

そしてもうひとつ強く感じたのは、

やっぱり私たちは、「永遠を生きなければいけない存在」なんだ。たとえ地震で圧し潰されて死のうが、餓えて死のうが、今生が終わろうが、そんなことで「私」は死なない。死ぬことはできない。自分自身でさえ、自分を消滅させることはできない。だから私たちは既に、最初から「永遠の存在」なんだ。それならそんな私たちにとって最も切実な問いは、「死んだらどうしよう?」とか、「終わりが来たらどうしよう?」なんてものじゃない。そんな問いはほんとには、まったく的外れだ。そうではなくて私たちがいつも考えなければいけないことは、ほんとはたったひとつ、「自分が生きる永遠を、どう活かすか?どんなことなら、永遠をかけても飽きず、虚しくならずに続けられるか?」ということだけだ

ということでした。だから私は、いつものように私に纏わりついてくる負の霊の存在も同時に感じながら、そのように続けました。

だから、永遠をかけても続けたいことが「負の念をばら撒くこと」だと言うなら、それもそれでひとつの選択だとは言える。でもあなたが今そんなことをしているなら、どんなに時間が経っても、あなたはそのままだ。だってあなたも、永遠を生きる存在だから。もちろん、あなたもいずれは変われるよ。でもそれだって、あなたが「変わりたい」と思って初めて起きることだ。だからあなたがそう思わない限り、あなたが誰かに除霊されようが、他の星に飛ばされようが、魂の墓場に堕とされようが、あなたはほんとには、永遠にそのままだ。だからそのことを踏まえて、永遠に続けるという前提で、あなたがなにをするのか、選んだらいいと思うよ

 

そして現在、私の部屋のライフラインは、すべて復旧しました。ですからその意味で、私の

「死の危険」

は、また相当遠ざかったと言えると思います。

とはいえ先ほども書いたように、これが本震ではなく前震であるとしたら、今後今回以上の地震が起き、今度こそ私は死ぬのかもしれません。あるいはそうしたこととはまったく関係のない、たとえばなんらかの事故によって、私は近々死ぬことになるのかもしれません。その可能性は、常にあります。私はそれを、よく知っています。そして世界には、私の知らないことが、あまりにたくさんあります。

 

ですから確かに私たちは「永遠の存在」なのですが、同時にやはり「有限の存在」でもあります。言い換えれば私たちは

「有限を紡ぎ合わせて、無限を創っている存在」

だと言えるのだと思います。

だからそんな私たちは、そんな存在として、このかけがえのないときを大切に、生きていくべきなのだと思います。そして特に今回の地震に関連した視点から言えば、私は以前からずっと

東日本大震災があってから、誰もが放射線について深く考えるようになった。しかし、放射線が人体に与える影響については未だに意見が分かれていて、は...

という想いを持っていました。たとえば東日本大震災があったからと言って、西に行けば高い頻度で台風に遭い、こないだも西日本豪雨がありました。九州も、北海道にも、天変地異があります。もちろん外国にも、どこにでも、それぞれにいろいろなことがあります。

だから、どこならいいということもないのです。逆に言えば、どこだけが危険だということもありません。だからこそそんななかで、かけがえのない時間を生きるにあたり、確かな指針と言えるものは、やはり

「好きな場所で、好きなひとと、好きなことをして生きる」

ということに、尽きるのだと思います。もちろんそれは自分の一存だけではできず、すぐには実現できないものも多々あるでしょう。しかしだからこそ、少しずつ少しずつでも、そこに向かっていく価値が、あるのだと思います。そしてそのうえで、今の私たちが

「ライフライン」(命綱)

だと思っているものは、本当には、あまりにも脆いものなのだと思います。電気も水道も、ガスも通信網もみんなそうです。たとえ私たちのいのちそのものが無事でも、私たちのライフラインが絶たれることで、死ぬことになることもあります。私たちのライフラインは、私たちより脆いです。しかしこれは言い換えれば、私たちの強さを示しているのだとも思います。私たちのいのちは、電気よりも水道よりも、ガスよりも通信網よりも、ずっとしぶといのです。

そして私はやはり、今回の地震もライフラインの寸断も、自分が体験したからこそ、やはり

「まだまだましなほうだ」

という印象を変わらず持っています。

しかしそうではあっても、もちろん今回のできごとで亡くなられた方々はいらっしゃいますし、それはひとつひとつがかけがえのないものであり、これ以上なく重いものです。

ですから私は、そうしたことを重々認識したうえで、だからこそ最大限の敬意を込めて、その方々に

本当に、お疲れ様でした

と、申し上げたいと思います。

あなたが死んでしまったことは、私と同じ世界からいなくなってしまったことはあまりにも哀しいことです。しかし一方で、私はあなたが今生での役目を果たし、今生で学ぼうとしたことをひとまず学び終えたから、難しく切ない授業の時間をまたひとつ終え、休み時間に入ったから、死んでいったんだということを知っています。いつものことながら、大変でしたね。手前味噌ではあるにしたって、自分で組んだカリキュラムにしたって、ちょっとキツかったですよね。ですから本当に、お疲れ様でした。どうぞゆっくり過ごしてくださいね。そしてあなたの好きなひとを、大切なひとたちを、見守ってあげてください。みんなあなたがいるから、生きられるんですから。

 

そして私はと言えば、まだこうしてここで生きています。今回こそ死んでほしいと思っていた負の霊のあなたがたには、残念でした。例年のごとく来月あたりに私を殺そうとしてくるあなたはどう思っているか知りませんが、どうやら私は私が思う以上にしぶといようですね。というよりも、私もほんとには、霊としてあなたに直接対峙するほうが、やりやすいとも思っているんですけどね。でもまだ、そのときではないようです。

ですから私はまだ、ここにいます。あなたと同じ学校に、在校生として通っています。おそらくは明日も、あさっても。だからこれからも、協力し合っていきましょうね。とりあえず私は今回の体験を踏まえ、アウトドア好きの友人にあげたSOYERを、もう一度私自身のぶんとして、買っておこうかと思っています。

ということで、今日の私の体験発表は、ひとまずこれで終わりです。明日は、どんな1日になるでしょうね?ついこないだも同じことを書いた気がしますが、こんな私のことを、これからもどうぞ、よろしくお願いします。

コメント

  1. なすび より:

    こんばんは。Dilettanteさん。

    地震が起きたとき、Dilettanteさん自身がどう感じたかを知りたかったので、まさに読みたかった内容です。

    死ぬことは悲劇では無いにしても、とにかく、生きていてよかったと思います。

    今回の犠牲者の方へのメッセージ、心に響きます。私も同じ気持ちです。死んでかわいそうではなくて、本当にお疲れ様でしたと言いたいです。

    他の箇所も読んでいて、色々感じたのですが、言葉にするのが難しいです。でも、読んでいて響くものがありました。

    今回のことは残念でした。色々準備していただいて、時間も空けていただいていたのに、急な変更で申し訳ありませんでした。

    今日一日、行けるかどうか粘りましたが、断念しました。

    正直、とても悔しいです。

    でも、これも受け止め方次第で、何かの良いきっかけになると信じて、またトライしたいと思います。楽しみは後に取っておきます。

    • Dilettante より:

      なすびさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      数か月前からお会いする予定だったのが、残念ながら地震により会えなくなってしまった……というのがこのコメントをいただいた時点での状況でしたが、結局は、お会いできましたね。本当に、かけがえのない想い出になりました。

      これからも支え合い励まし合いながら、最期まで、生き抜いていきましょう。

      どうぞよろしくお願いします。

  2. Rマン より:

    こんばんわ、無事だったんですね、本当に良かったです…安心しました。

    私も札幌の近くに住んでいて、思いっきり被災しました。

    つい前日に、海で自然の偉大さを思い知った直後の出来事でしたので、本当に恐れ入りました。

    私も先ほど、停電が復旧し、何とか元の生活を取り戻しつつあります。

    2日間、暗闇の中で、守護霊の声がけっこうハッキリと聞こえました。

    私も全ての道民も、暗闇に対し不安を覚えていたでしょうが、守護霊から「闇は無限に広がっている、様々なものが潜んでいるという事は、闇はそれを受け入れてくれているという事だ。闇は君も受け入れてくれる、海と同じだ」と言われ心底安心できました。

    1日も早く全ての道民が元の生活を取り戻すよう、願うばかりです。

    • Dilettante より:

      Rマンさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      そうですか、あなたが感じた守護霊さんの言葉は、まさに『闇の向こう側』の創設者である私にとっても、とても感慨深いものです。

      闇は本当はとてもあたたかいものだと、私は思っています。

      どうかその安心感を、ずっと大切になさってください。

      そしていずれすべてが地震以前にまで復興したとしても、今回得られたそれぞれの大切な気持ちが、私たちをより素晴らしい未来へと、導いてくれますように。

  3. めぐめぐ より:

    この度は大変な思いをされましたね。

    ご無事と聞いて安心しました。

    文中の

    難しく切ない授業の時間

    という言葉が

    心に響きました。

    北海道の被災を受けた皆様に

    これ以上の被害の無い様、願うとともに

    1日も早い心のご回復をお祈り申し上げます。

    • Dilettante より:

      めぐめぐさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      あたたかい励ましをくださって、ありがとうございます。

      おかげさまで、こちらは少しずつ、復興していこうとしています。

      様々な状況のひとがいて、自分自身にも様々なことが起こるなかで、今あるいのちをどう活かすか、これからも向き合い続けていきたいと思います。

      これからも、どうぞよろしくお願いします。

  4. えり より:

    無事だったようで安心しました。

    まだ、この世での役目が残っていたんですね。

    しかし、本当に最近どこに住んでいてもいつ何が起きるか分からなくて、台風での避難指示も頻繁にあり、もう動けないしこのまま死にたいと思いますが、何とかしぶとく生き残っております。

    今、死んでもたぶん地獄行きなんだろうけど、生き地獄もなかなか辛いです!

    死んでから、まだ生きていたほうがましだったのにと思うかもしれないと思うとぞっとするので、とりあえず死にたい気持ちをごまかしながら、生きています。

    早く復旧するといいですね。

    こうして、やり取り出来ているから、電気は復旧したのでしょうか?

    私も、10日近く断水していたし、一度水が流れたのにまた1日たったら出なくなってたりしましたよ。

    • Dilettante より:

      えりさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      心配してくださって、ありがとうございます。

      電気や水はいったん復旧してからも断続的に停まっていましたが、今ではもう落ち着いたのではないかと思います。

      あなたも、こないだ被災したんですよね。10日間もの断水は、大変でしたね。本当に、お疲れ様でした。

      しかし、本当に最近どこに住んでいてもいつ何が起きるか分からなくて、台風での避難指示も頻繁にあり、もう動けないしこのまま死にたいと思いますが、何とかしぶとく生き残っております。

      今、死んでもたぶん地獄行きなんだろうけど、生き地獄もなかなか辛いです!

      死んでから、まだ生きていたほうがましだったのにと思うかもしれないと思うとぞっとするので、とりあえず死にたい気持ちをごまかしながら、生きています。

      死んだときにあなたが自分の人生を振り返ってどう思うかはもちろんあなた次第ですが、少なくとも自殺さえしなければ、めちゃくちゃなところには行こうとしないのではないかと、私は思っています。

      私もそのときが来るまでは腹を括って生きるので、あなたにもどうか生きていてほしいと、私はずっと一貫して、いつも思っています。

  5. ゆき より:

    dilettante様

    この度は被災に遭われたことをお見舞い申し上げます。

    ひとまずdilettante様がご無事でよかったです。

    北海道の方々の復興が早く進むことを私もお祈りします。

    神様が災害から私達を御守りくださるように。

    • Dilettante より:

      ゆきさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      お見舞いの言葉をくださって、ありがとうございます。

      いちばん被害の大きかった場所も含め、今日から全道すべての学校が再開するなど、おかげさまで着々と復興の歩みは進んでいます。

       北海道の地震で大きな被害を受けた厚真町で18日、臨時休校となっていた小中高5校が再開した。うち3校は避難所となっており、学校生活が平常を取り戻すには時間がかかりそうだ。 厚真町に隣接するむかわ町、安

      そして私も今回のことからさらにいろいろなことを糧にし、成長していきたいと思っています。

      今後とも、どうぞよろしくお願いします。