私は「ヒーラー」でも「ライトワーカー」でもないが、「霊媒師」というのが今のところいちばんしっくりくる

率直に言って、日本も含めた現代の中心的な世界観では、「霊」や「魂」というのは、存在しないか、あると思い込んでいるひとがいるだけのものだとされていると言っていいと思う。

だからそんななかでなんとか成立している「スピリチュアリズム・シャーマニズム」のような世界は、今はまだ絶対的に日陰の存在であり、しっかりとした共通理解や定義も、共有されていないことがほとんどだ。

その前提のうえで、ひとつの大きな問題になるのが、

自分自身の(やっている)ことを、どう称するか?

ということである。

ここで、まずいちばん最初に検討されるのは、

「スピリチュアリスト」

というものかもしれない。これは、なんとなくとても間口が広い呼称のように思える。言い換えれば

「スピリチュアルに関係しているひと」

とも言えるだろうか。しかしこれだと、結局のところなにを言っているのかは、よくわからないと思う。なにかを言っているようで、実際にはなにも伝わらないのではないかと、私は思うのだ。だから、私は自分のことを「スピリチュアリスト」と称したいとはまったく思っていない。

では次に、

「心霊研究家」

というのはどうだろう?これだと、ぱっと見て意味が伝わりやすいような気もする。それに私のやっていることにも、当てはまるとも思う。

だが私は、そもそも

「外野から、研究対象として霊の世界に関わり始めた」

というわけではない。それに、仏教・キリスト教・イスラーム、その他様々な宗教に関して、最も代表的な教典すらも、精読したことはない。そんな私が心霊研究家を名乗るのは、かなり気が引ける。だから私は、自分のことを「心霊研究家」とも、名乗りたいとは思わない。

それなら、私自身もよく耳にしたことがある

「ヒーラー」

というのはどうだろうか?しかし私は、やはりヒーラーでもない。というのも、最も端的に言って、私は誰かの病気や疾患を治癒できるわけではない。確かに、相手のからだをじっと見てみると、比較的どこが弱っているかは私なりに感じられる。ただだからといって、そのひとが抱えている疾患を言い当てられるわけでも、ましてそれを根治できるわけでもない。だから、そのようなことをできるのが私だと思われるのは本意ではない。私にできるのは、言ってみれば

「毛づくろい」

のようなものだ。だがヒーラーと名乗るひとに一般的に期待されるのは、そんな程度のものではないだろう。だから私は、自分を「ヒーラー」と名乗ることも、したいと思ったことがない。

また、「ヒーラー」と同じくらい耳にする機会があるものに

「ライトワーカー」

というものがある。しかし私は、ライトワーカーではない。これについては、ほとんど説明は要らないと思う。『闇の向こう側』の私がライトワーカーを名乗るというのは、皮肉にしても度が過ぎていると思う。だから私は、自分を「ライトワーカー」だとも、称したいとは思わない。

そうなると、今度は

「チャネラー」

ならどうだろう?

これはたとえば

チャネリング (英: channeling, channelling) とは、高次の霊的存在・大聖(神智学で言うマハトマ)・神・宇宙人・死者などの超越的・常識を超えた存在、通常の精神(自己)に由来しない源泉との交信法、交信による情報の伝達を意味し、アメリカで1980年代に隆盛した「ニューエイジ運動」の中で使われるようになった名称である

というふうに説明されている用語だが、確かにこれは、私がやっていることとかなりの部分で合致する。というより、実際私が誰かの守護霊さんからのメッセージを伝えるというのは、まさにこれだと言ってもいいと思う。

ただそれでも、この

「チャネリング」

という言葉が

「自分の意志でチャンネルを合わせる」

というような意味に捉えられやすいのであれば、確かにそれはそうでもあるのだが、一方で少なくとも私自身は

「自分からはたらきかけるだけでなく、ふいに相手から話しかけられる」

ということもあることに留意する必要があると思っている。つまり私は、そのときによっては「チャネラー」というよりむしろ

「レシーバー」

なのである。こうした意味で、私を「チャネラー」とだけ括ってしまうのも、私の特性を表しきれていないという点で、最適とは思えない。

そうすると、こうした考察や吟味を経て、最後に私が個人的に最もしっくりくる自称はというと、やはり

「霊媒師」

に行き着くことになるのである。しかしこれも、一般的に定義がはっきり共有できるものではないので、私もときには

「シャーマン」

と言い換えたりもするが、本当により適したものを選ぶなら、

「ミディアム」(medium)

のほうが、本質に近い表現なのではないかと感じている。

つまり私が今自分自身のことを「霊媒師」と自称することを選んでいるのは、私がしていることの核心のひとつが

「霊の媒介(仲介者)となること」

にあると思っているからなのである。

では、霊とはなんなのだろうか?これはとても基本的な概念ではあるし、今までもこれからも数限りなく遣っていく言葉でもあるが、端的に言えば霊とは

「エネルギー」

である。そしてそれは言い換えれば「想い」であり、「電荷」であり、「流れ」であり、そして「存在」そのものでもあると言える。だから私は霊媒師として、ときには守護霊とあなたとの、またあるときは近親者とあなたとの、そしてまたあるときには霊と別の霊との、仲介者となるということなのだ。それはある意味では「電話交換手」のようでもあり、また別の観点からみると「交渉役」でもあるが、

「ともかくなにかとなにかをつなげる仲介をしている」

とは言える。だからそれを最も端的に、本質的に表しているのは、今の私にとっては

「霊媒師」

という呼称なのである。

そしてそのうえで、私が

「霊媒体質者」

ではなく「霊媒師」というふうに言うのは、それがある種の

「技術職」

であり、

「自己の選択に基づく修練と体験の積み重ねにより、無限に究めていく道」

であるというように捉えているからなのである。

この世には様々な「技術」を持った方々がいる。そしてその多くは「修練」によって身につけ、育んでいくことができる。逆に言えば、どんなことでも最初...
 

こうした理由と考えにより、私は霊媒師という自称を選んでいるのだが、ここまで言葉を尽くしてみても、まだあなたにすぐ伝わるとは楽観していない。最初に確認したとおり、霊媒師などという存在を保証する基盤は、現代社会では実質的にはないと言っても過言ではないからだ。だから、あなたと私との間には、依然として高い壁があるのかもしれない。私たちの世界は実際にはとても、あまりにも、多様なのだから。

「世界」という言葉はわりとよく耳にする日常的なものではあるが、その意味するところは実のところとても広い。たとえばあるときは「世界」とは「世間...

ただ私は、あなたがどう思ったにせよ、あなたと同じ世界に存在している。ましてあなたがこの文章を読んでいるなら、私とあなたとの間の距離は、実際には、ほとんどないとさえ言える。それに私は、別にこの世界に「霊媒師としてだけ」存在しているわけではない。私には、本当は、もっとはるかに多様な側面がある。ただ今のあなたが最も直接的に見ているのが、私の霊媒師としての側面だというだけだ。だからもしかしたら、ただお互いに気づいていないだけで、私たちは実はもうお互いに面識があるという可能性さえ、ないとは言えないのだ。

とはいえ、それは私がこの『闇の向こう側』を、そうした場所として創った結果でもある。だから当然、あなたはここにいる私を見ている以上、霊媒師としての私を見ることになるということである。

だから私としては、ただそこから生まれるものが、少しでもあなたにとっていいものであることを願っている。私はたかが霊媒師だから、なんでもできるわけではない。ただされど霊媒師ではあるのだから、なにもできないということはない。それが、私だ。霊媒師を名乗っている私というのは、そういうものなのである。

あなたがそんなことを、少しずつ少しずつでも理解してくれたら嬉しい。そしてそんな私を、あなたのために活かしてもらえたら、もっと嬉しい。だから私は、これからもここにいる。ようこそ、闇の向こう側へ。

コメント

  1. なすび より:

    興味深く読ませて頂きました。

    周りの人に、霊能者とか、霊媒師と呼ばれるような方がどのような考えを持っているのか、もちろん100人いれば100通りの考え方があると思うのですが、今のDilettanteさんがどのように考えていらっしゃるのか知ることができて良かったです。

    Dilettanteさんが授かったその能力は、多くの人の力になる可能性を秘めているものだと思うので、大変だとは思うのですけれど、もっと能力を磨いていってください。ぜひ。

    • Dilettante より:

      なすびさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      そうですか、あなたにそのように参考にしていただけて、こちらこそ本当によかったです。

      それにしても、おそらく私の文章のほとんどを読んだことがあって、そのうえで私に直接会ったこともあるほど私を知るあなたから、

      Dilettanteさんが授かったその能力は、多くの人の力になる可能性を秘めているものだと思うので、大変だとは思うのですけれど、もっと能力を磨いていってください。ぜひ。

      などと言われてしまったら、励みにしていっそう努力するしかないですね。個人的な感覚ですが、あなたのその言い回しは、なんというか素晴らしいと思います。特に

      大変だとは思うのですけれど

      ぜひ

      の組み合わせですね。これにはぐうの音も出ないです。

      とは言っても、私は以前から書いているとおり、たとえば

      「聴いてもいない個人情報を言い当てる」

      「相手の過去や未来を見通す」

      というような能力はないですし、これからもそんな能力(=責任)はほしくありませんので、そのうえで

      「能力を磨く」

      となると、それはつまり

      「相手の想いをきちんと聴く」

      「相手の意図を見極める」

      「相手に盲従しない」

      「相手がどこの誰でなにを言っていようと、自分の想いは想いとしてちゃんと伝える」

      というようなことを、より徹底的に追究するということになるのだろうと思います。

      ですから結局のところ、

      「基本に優る極意はない」

      ということなのでしょう。

      ということで、これからもお互いそれぞれの道を、励まし合いながら、進んでいきましょうね。

      どうぞよろしくお願いします。

  2. より:

    あなたは男性ですか?女性ですか?

    わからないと相談出来ないので教えてください。

    • Dilettante より:

      8さん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      そのようなご質問については、

      以前から と書いてあるように、私は今まで、対面あるいはメールを介して、そのひとの守護霊さんからのメッセージを伝えてきた。ただ ...

      にいただいた

      「きつねうどん」

      さんからのコメントに返信したのと同様の理由により、お答えしないことにしています。

      ただそのうえで付け加えますと、あなたがなにを相談してしようとしているにせよ、

      それを特定の性別の相手にしか相談したくないと思うのはなぜなのか?

      というのを考えてみることは、とても意義深いものだと思います。

      というのも、これは私が今の世界の現状を最高とはまったく思えていないひとのひとりとして、

      世界を変えたいなら、今の世界(観)を支えている先入観をすべて再検討し、場合によっては根底から覆さなければいけない

      と、強く思っているからでもあります。

      しかし、あなたがもしどうしても私の見解を訊いてみたいということなのであれば、

      ではあなたにとって、「この性別だったら嫌だ」と思うほうが私の性別だと思って、訊いてきてください

      というふうに申し上げたいと思いますが、もちろんこれはあなた次第です。

      また、そもそも私には

      「特定の性別の相手にしかしたくない相談」

      というのがどんなものか、あまりたくさんは思い浮かばないのですが、たとえばそれが

      「恋愛相談」

      であるとか、

      「性差による肉体の生理・機構的な違いにまつわる相談」

      のようなものであれば、それを相談するのにここが最適だとは思いませんし、他を探せばあなたの望むように、性別を最初から公開しているひともたくさんいるでしょうから、そちらを当たっていただければと思います。

      と、あなたにとっては多少不本意かもしれませんが、私の立場と想いを理解していただければ嬉しいです。

      どうぞよろしくお願いします。

      • より:

        ありがとうございます。すみませんでした。

        • Dilettante より:

          いえ、こちらこそご理解いただいてありがとうございます。

          そしてよろしければこれからも、私のことを少しでも参考にしていただければと思います。

          どうかあなたが今より少しでも、ラクにしあわせに過ごせますように。