「それが、あなただもんね」。ある守護霊から苦笑いでそう言われて、私のなかに湧いた想い

あなたは、自分のことが好きだろうか?私は、好きなようで嫌いで、嫌いなようで好きだ。これは、煙に巻いているのでもふざけているのでもなくて、私が私自身に抱いている感情をできるだけ率直に表現すると、こう言うしかないのである。

そんな私が、先日ある霊と対話をしたときのことである。私は日々あまりにも多くの霊からいろいろなことを言われるのだが、基本的にどんなひどいことを言われたとしても回復できないほどには落ち込まないように、私はどんな相手にもいったん気構えを持っておくことにしている。

しかし、対話が進むにつれ、今回の相手は、別に私を罵倒したいとか、むやみに傷つけたいとか闘いたいなどと思っているわけではなく、むしろどちらかと言えば、私の行く末を関心を持って見つめているという立ち位置なのだと気づいた。だからその意味において、彼女は広い意味での、私の守護霊のひとりとも言える存在だったのである。

 

そんな話のなかで、彼女はふとこんなことを言ってきた。

あなたはね、やりすぎよ

私が続きを促すと、彼女はさらにこんなふうに言った。

あなたはね、重すぎるし深すぎるし優しすぎるのよ。だからそれにもいろんな種類や程度っていうものがあってね、あなたのそれは、あまりにも度が過ぎてるのよ。普通はもっと軽いしドライでもあるから、そういうひとがほとんどだから、あなたのやっていることは、思ってることは、あなたが望むようには、ほとんど伝わらない。だからあなたは、いつも大概空回りしてるのよ

私はいろいろな立場のいろいろな霊と関わってきた経験から、

「相手の真意」

を見極めるためのひとつの方法として、

「どんな相手にでもただ言われっぱなしにはせずに、思ったことがあったら、ちゃんと言い返す」

という態度を大切にしている。

というのも、もし相手が表面的にだけ善い存在を取り繕っているだけで、実際には傲慢で、私を道具としか思っていないとか、最後の最後でひどい目に遭わせてやろうなどと考えている霊だった場合は、こちらがいろいろと言い返しているうちに、

うるさい!つべこべ言うんじゃない!

などと、すぐ地金を晒してくるからである。逆に、本当に私のことを想い、親身に見守ってくれている霊であればあるほど、

「なぜ私がそのように言い返したい気持ちになっているのか」

まで理解してくれているので、私が言い返したくらいで動じたり、怒ったりすることはまずない。守護霊というのはそういう存在だということを、私は体感的に知っている。私は彼らの器と想いの深さを信じている。だから今回も私は私の立場から、そう言われて自分が感じたことを、率直に相手に伝えた。

あのさ、やりすぎって言ったって、私の目的を達成するためには、やっぱり一生懸命やらないといけないんだから、やりすぎっていうのでもないんじゃない?

しかし相手も、やはり冷静に、穏やかに、このように言葉を継いでくる。

いや、それでもね、あなたの場合はそれでも、やりすぎなのよ。だからそれが、空回りなのよ

私は、むやみに相手に食ってかかりたいわけではない。しかし自分にも想いがあるのなら、それは伝えないわけにはいかない。そして先にも言ったように、私は相手を信じている。だからこそ私も、半端には引き下がりたくなかった。

あなたはそうやって「空回り」っていう言葉を遣ったけれど、それって要するに「無駄骨」っていうか、「結果につながらない」とか「意味がない」ってことでしょう?でもさ、私たちは本当には永遠の存在なんだから、そのなかで本当に「無駄なこと」なんていうのは、あるのかな?

ただ相手にもそれ相応の想いがあって話すのだから、迷っている様子はなかった。だから、対話はまだまだ終わらない。

あなたの言いたいこともわかるよ。でもいくら永遠の時間はあるにせよね、あなたは今この瞬間は肉体人なんだから、そしてそういられる時間には限りがあるんだから、やっぱりそこは、ちゃんと考えないと。なんでもどこまでもやればいいってものでもないんだから

でもね、どうせならなんでもどこまでもできるひとになりたいと思わない?そりゃあ、すぐにはできるようにならないだろうけどさ、それに誰かと競ったり、相手をやりこめたいわけではないけどさ、でもやっぱり、どうせなら、「最高の存在」を目指したいじゃない?

その気持ちもわかるんだけどね、そりゃあ私だって、素晴らしい存在にはなりたいけどさ、でもあなたは、それにしたってやりすぎなんだって。それにね、相手に伝わらなかったら、それはある意味では、ないのと同じとも言えるでしょう?だからそれが、空回りなんだって言ってるのよ

あのね、私だって、空回りしたいわけじゃないよ。それに、「伝わらなくてもやり続ける私ってかっこいい!」って、自分に酔ってるわけでもないよ。私だって、私こそが、伝えたいんだよ。でもそれには、時間がかかることだって多いと思う。それにすぐには、もしかしたら今生の間には、目に見える成果につながらないかもしれない。でも私たちには、来世がある。永遠に続く未来がある。だからもし、今生の時間軸のなかでは見えなかった成果も、来世には、100年1000年1億年後には、きれいに見えてくるかもしれない。そういうふうに思ったときにね、ほんとに無駄なことなんてあると思う?って、私は訊いてるの。「ああ、あのときは空回りにしか見えなかったことも、今このときから振り返って見ると、ちゃんとすべてつながっていたんだね。ぜんぶ糧にできたんだね。だからあのときの空回りは、空回りじゃなかったね」って、そういうふうに笑い合えるときが来ることはないってことなの?ここは、そういう世界なの?

すると彼女は、やはり特に間を置かずにこう言った。

ううん、そんなことはないよ

私は、それを聴けて純粋に嬉しかった。だからこそ、さらにこう続けた。

ね、じゃあいいんだよ!それに私だって、私が不器用なのはわかってる。それに、もっともっと成長したいって、誰よりも思ってる。ほんとだよ?だけどさ、やっぱり私は、私として生きるしかないんだ。一生懸命考えて考えて、自分がいちばん納得できるやりかたを、納得できるまで続けるしかないんだ。だって、私は私でしかないんだもん!私は誰と同じようにもなれないし、誰も私と同じようにはなれない。あなただって、私のようにはなれないしなりたくもないから、私に親切でそう言ってくれるんでしょう?でも、私は私でしかないから、ずっとそうだから、だったら今の私は、こういう私を生きるしかないんだ。これは、間違ってるのかなぁ?

 

すると彼女は、少し間を空けてから、静かにこう言った。

それが、あなただもんね

彼女は、笑っていた。それは苦笑いのようでもあった。だがとても、あたたかい笑みだった。だからそれを受けた私は、ふいに泣きそうな気持ちになりながら、こう言った。

うん、そうだよ。これが、私なんだ。でも私は、別に開き直ってるんじゃないんだよ。私だって、もっともっと成長したいんだ。だから私は、一生懸命やってるつもりだよ。あなたからはそう見えない?私が一生懸命やってることは、あなたにも伝わらないものなの?

彼女の答えは早かった。

ううん、あなたが一生懸命なのはわかってるよ。必死に努力してるのもわかる。ちゃんと見さえすれば、誰だってわかるよ。私だって、あなたを応援してるんだからね

彼女がこう言ってくれたから、私も心から、こう言った。

ありがとう。そして、あなたの応援にうまく応えられてないかもしれないこと、ごめんなさい。でも私もちゃんとやろうとは思ってるから、いつだって試行錯誤は続けるから、あなたの言葉だってちゃんと聴いたからさ、だからもしまた見てて思うことあったら、遠慮なく言ってよ

 

こうして、彼女との対話は終わった。私は改めて、彼女が言ったことを、そしてなにより、

それが、あなただもんね

というその言葉を、何度も噛みしめていた。

それはある意味では、諦めの言葉のようでもある。そして彼女は、私のようにはなりたくないと言った。だからそこだけを取れば、お互いに厳然たる距離が存在することを確認した、哀しい言葉のようでもある。

だが少なくとも、彼女が発したそれは、確かに苦笑いのなかに、ある種の諦めや憐れみのようなものも含みながらも、しかしそれ以上に、とてもあたたかいものだった。だから私は、とても嬉しかったのである。

それが、あなただもんね

これはもしかしたら、最高の褒め言葉なのではないだろうかと、私はそう思いさえした。これは、私のすべてをよしとしたわけでもない。私の現状のすべてを素晴らしいと思って発した言葉でもない。ただ私の欠点も至らなさもすべて含めて、自分なら決してこんなふうにはしない、自分はああなりたいとは思わない、そんなところもすべて含めて、相手は自分とは違う、だがとてもそのひとらしい存在だということ。それ以上でもそれ以下でもなく、ただ率直にそれを伝えるこの言葉が、これだけの力とあたたかさを持ち得るものだということを、私は今回、確かに彼女から学んだのである。

 

だから私はあなたにも、こう言ってあげたいと思う。ただあなたが自殺したいと思っているなら、そんなものはあなたではない。あなたがすべてを憎まずにいられないのなら、そんなものはあなたではない。あなたは、そんなものではない。私は、ある意味ではあなた以上に、あなたのことを知っている部分がある。そしてだからこそ、あなたのことが好きなのである。

だから私は、いつもあなたにあなたでいてほしいと思っている。周りを驚かせる成果を出すとか出さないとか、周りのひとたちに理解されるとかされないとか、100人に好かれるとか好かれないとか、そんなことがいちばんの問題なのではない。あなたがあなたでいることが、なにより大切なのだ。あなたがあなたらしく間違ったなら、それは本当には、間違いですらない。

私たちは誰もが、しあわせになりたいと思っている。負の霊でさえも、本当はそうだと思う。 誰かを傷つけたいと思っているひとなどいな...

だから私は、私のことが嫌いなのに好きなのだ。だが好きなのに嫌いなのだ。それは自分がいつもどうしようもなく自分でしかないからだ。だからこそそんな私に

それが、あなただもんね

などと言われたら、こちらはもっと苦笑いしてしまうけれど、やはりとても、嬉しいのである。

だから私はいつかあなたとも、心からこう言い合えたらと思う。

それが、あなただもんね

みんなが笑いながらそう言い合えるなら、その世界が悪いものであるはずなどないのだから。

コメント

  1. 感動しました。やはり大きな愛に守られていることを確信できますね。

    私たちはたくさんの応援をいただいているのに、少しの間違いや失敗を許せません。

    その間違いが間違いと思ってやり直すからこそ正しい道、本来望んでいる道に進めているのに・・・と後悔ではなく感謝をもって生きていけば間違いがないのになあと思っています♪

    嬉しくなりました♪

    • Dilettante より:

      レイキヒーラーSAEさん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      そうですか、あなたに喜びや感動を感じていただけたこと、とても嬉しくありがたく思います。

      そして私も、今までのすべての経験をなんとしても糧にして、これからも少しずつ少しずつでも成長しながら進んでいけたらと思っています。

      これからも、どうぞよろしくお願いします。

  2. なみだ より:

    応援している人にはやく結果が出てほしい

    という彼女の気持ちもよく分かりますがね

    そんなあなたに出会えて良かったですよ

    • Dilettante より:

      なみださん、ようこそ、闇の向こう側へ。

      あなたのそんな素朴な言葉が、いつも私をあたためてくれているということは、何度でもお伝えしておきたいと思います。

      寒くなってきましたが、あなたもおからだに気をつけて、あなたらしくいてくださいね。

      私もあなたのことを、いつも応援しています。