「負の霊に手紙など出すな」。ならばそう憤るあなたにも、心を込めてお手紙を

先日私は、

今は負の霊であるあなたに、改めて今の私から伝えたいこと
以前私はここに という文章をまとめた。 そこにも書いてあるように、通常は肉体人から肉体人に向けて書かれるのが当たり前であるものを、霊のあなたに読んでほしくて書くというのがおかしなことであるのは重々わかっている。しかも今回...

という文章を公開した。

するとこれを読んだ霊の一部から、私に憤りの声が届くようになった。

負の霊に手紙を出すなどどういうつもりなんだ!

前から思っていたが、お前はいったいどっちの味方なんだ!

というふうに。そして面白いことに、この

お前はいったいどっちの味方なんだ!

というのは、守護霊だけでなく負の霊にも言われることなのだが、私は別に負の霊に与したいと思っているわけではない。私は世界を壊したいのではなく、もっといい世界に創り変えたいと思っているからだ。だがだからこそ、私は守護霊にも一部不満というか、注意喚起をしたいと思っているところがある。だから今日はこの機会に、今度は私に憤るあなたに向けて、手紙を送ろうと思う。

 

でね、そもそもあなたは私が負の霊にいろいろ語りかけてること自体が気に入らないみたいだけど、こないだのあの手紙にしたって、

絡んできた負の霊と向き合うのに役立ちました!

っていう感想をくれたひともいるくらいだから、実際あなたたちのためになってもいるはずなんだけど、そのへんはなんとも思ってないの?まったく、その堅さには参っちゃうね。

でもこっちも最初にはっきりさせておきたいんだけど、私の見るところあなたがたは、既に自分の「勝ち」を確信しているみたいだね。

もう負の霊の大将は敗北を認めた!残党も随時強制送還の対象になっていく!だからもうあいつらに勝ち目はない!私たちの勝ちだ!

というようなことを触れ回っているようだからね。

わかってほしいんだけど、私も、未来が素晴らしいものになること自体は心から喜ばしいと思っているんだよ。ただそれをあなたが、そんなに興奮して言い回ることなのかどうか、私はとても疑問があるんだ。確かに、あなたが属する集団・陣営は、相手陣営に打ち勝ったかもしれない。でもそれは、あくまでも

「全体の勝利」

であって、

「あなた個人の勝利」

じゃない。だから、あなたがそこまで誇ることかどうか、私個人的にはどうも腑に落ちないんだよ。

もちろん、あなたがなにもしていないなんて思っていない。あなたはあなたなりに努力し、研鑽を積んできた。それはわかってる。ただどんなに努力しても、負けることはある。そして今回はあなたと信念を異にした相手も、それなりに努力していたんだ。あなたには、そうは思えなくてもね。

そしてその結果、あなたたちが勝った。相手は負けた。それはほぼ決定的な事実だろうし、少なくとも、あなたにはそう見えるんだと思う。けどその結果あなたには、負けた相手を蔑む気持ちが生まれてるんじゃない?

あいつらはほんとバカだよな。他の星で一から反省しなおしとか、笑っちゃうわ。自業自得もいいとこだ。ほんと、自分があんな目に遭ったら絶望するね

みたいなさ。でもはっきり言って、もしあなたがたがこれから先もずっとそんな態度でいるなら、いずれあなたはそれなりに、痛い目を見ることになると思うよ?

 

勘違いしないでほしい。私は別に脅してるわけじゃない。今あなたとひと悶着起こそうとも思ってない。そんなことしたら私を嫌うひとたちに余計な攻撃材料を与えるだけだし。

だけどね、私は注意を促してるんだ。そして若いあなたがたによくよく考えてほしいんだよ。

なぜ、負の霊は負の霊になってしまったのか?

という、その根本をね。

だから私は私として、この問いにまず私なりの答えを提示しようと思う。そして改めて、私はあなたに脅迫ではなく、警告をしておきたいんだ。

自分より愚かな存在を蔑み、自分を正義と信じて疑わない態度で、「悪が悪である限り徹底的に糾弾してもいい」と思っているなら、たとえ今の負の霊がすべてあなたの視界から消えても、今度は残ったひとのなかから、新たな敵が、新たな負の霊が生まれることになる

ってね。

それにほら、少し違う観点から言うならさ、これってあの

「働きアリの法則」(2・6・2の法則)

の応用だとも言えると思うよ。だからこれって結局は

そこにどんな空気を生むか?

って話なんだよ。つまりそこに同じ空気が流れている限り、役者を換えても場所を変えても、いずれ結局は同じことが起きる。そして最後には自分のすぐ傍にも、その空気が流れてくるんだよ。そのときにあなたは、あなただけは、そこに染まらないって言い切れる?

 

でもこんなことを言うと、あなたは

お前はどれだけ失礼で、ネガティブで、神経質で、場の空気を乱し続ければ気が済むんだ!?

なんて言うんだろう。うん、あなたが私をそう見ているのは知ってる。そして何度も言ってるように、私は別にあなたを脅してるんでも、からかってるんでもないんだ。でもまずひとつ、

あなたと私とでは、育ってきた環境が、見てきた景色があまりに違ったんだ

ということは、頭の片隅に置いてもらえたら嬉しい。そしてそんな私は、

百里を行くなら九十里を半ばとせよ

という言葉を常に意識して生きてきたし、今もそうなんだ。だから、こんなことを言いたくなるんだってわかってくれたらいいな。

綱渡りをしているひとが、最も足を踏み外しやすいのはいつか知ってる?

「最後の10歩、あるいは3歩」

なんだ。もう向こう側が見えた最後の数歩が、最も危ないんだよ。だから、だからなんだ。だから私は、

「もう勝った」「勝負は決まった」「自分が正義だ」と、そう思った瞬間が、最も危ないんだ

と、そう言い続けてるんだよ。

 

あなたは私のことを

「ネガティブで根暗な奇人狂人」

あるいは

「過去に囚われた哀れな老害」

とか思ってるのかもしれないけど、それを言うなら私もあなたのことを

「浮き足立った傲慢で冷酷なこども」

だと思ってるところがある。こどもって、冷酷なんだよね。ものを知らないから。と、これは少し言いすぎだとしても、やっぱりすべてをあまりにも、単純に捉えてしまうから。

そもそもあなたが負の霊をぞんざいに扱っていい理由はどこにあると思う?あなたが正義で相手が悪だから?それとも単にあなたが相手よりも強いから?

「想いが対立したときは、より深い想いが通る」

という一般則により、あなたの想いのほうが深いと認められたから、だからあなたは正義だから、相手を蔑んでもいいの?

じゃあそれで言ったら、

私はあなたより強いんだから、私はあなたを宇宙の彼方まで飛ばしてもいい

ってことになるんじゃないの?そんなことでいいのかなぁ?っていうか、私はあなたみたいなのがたとえ100人1000人いても勝てると思うんだけど、それについては異論あるかな?じゃあもし今私と同じくらい強い負の霊があなたを倒しに来たら、あなたはいったいどうなると思う?そういうことをあなたはほんとに、本気で、考えたことあるのかなぁ?

 

ただ私は何度も言ってるとおり、別に負の霊の味方でもないし、あなたの敵でもないよ。それに私は基本的に、守護霊のみんなを尊敬してる。そしてそういうひとたちが、ずっとずっと、それこそ私が生まれるよりもずっと前から希ってきた悲願がようやく叶いかけてることには、私も心から祝意を表したいんだよ。ほんとだよ。

それにさっきも言ったように、私はあなたもあなたなりに努力して、がんばってることを知ってる。だから私はあなたを否定したくてこんなことを言ってるんじゃないんだよ。

あなたがただ闇雲に否定してかかっている相手を、もっとよく見て。そして相手が自分とどう違って、どう同じなのか、自分でよくよく考えてみて

って、そう言ってるだけなんだよ。

 

そして今はそんなことまったく考えられないかもしれないけど、もしかしたらあなただって、なにか騙されてるかもしれない。騙されてるが言い過ぎだとしても、なにか思い込まされてるかもしれない。こう言ってる私だって何百年も騙され欺かれてきたこと、あなたも知ってるよね?

だからね、肉体人をバカにしちゃいけないよ。肉体人が犯す誤ちのすべては、霊にも起こり得るんだからね。というか本当は、

肉体人が犯した誤ちのすべては、いつか霊が先に犯した誤ちの映し鏡だ

とも言えるんだよ。だから、みんなのことを、私のことを、他人事だと思わないでほしいよ。敵と味方を、ごっちゃにしちゃいけないんだよ。上司が言ってることが、常に正しいわけじゃないんだよ。

それに私は本当は、

「外野から煽るだけ煽って、いちばん大変でいちばん苦しいところは、誰かに任せる」なんてのは、いちばん卑怯だ

と思ってるんだよね。だから私は、基本的に死刑廃止派なんだ。だって私は、死刑執行役になりたくないからね。肉を摂らないのだって、私が自分で牛や豚を殺したい・殺せるとは、絶対に思えないからでもあるし。看守になるくらいならやってもいいから、懲役刑ならまだ容認できるけどさ。だからほら、

手ぇ出すんなら終いまでやれ!

とか言ってるひともいたけど、私もこれと似た意味で

誰かを煽るなら最前線に立て!

と思うところがあるわけ。だから負の霊と一対一でじっくり話したこともないのに、そうやって負の霊を軽んじるってのはどういう了見なのか、もう少し考えてみてほしいんだよね、できればさ。

もちろん、ある程度の立場に立っちゃうとそうそう前線にも行けなくなるし、あなたたちの上司をみんなひとまとめに批判してるわけでも嫌ってるわけでもないよ。むしろこんな私をある程度自由に放任してくれてることには、感謝してるんだから。

ただなんていうか、そういうところの諸々が腑に落ちないから、やっぱり私は今のあなたたちと完全に同調することはできないんだよね。

 

まぁ、こんなふうにいろいろ言ってたらキリないんだけどさ、最後にもうひとつ言うとしたら、

正義の味方なら、かっこよくいてよ

っていうことだな。あなたがたは正義なんだから、勝つにしてももっとかっこよく清々しく勝たないといけないんじゃない?いちばん大切なことは、勝った後なんだよ。なのにもう既に

「勝ちを前提にそのあとの勢力争いを始めようとしてる」

なんて、ちょっとかっこ悪すぎると思うよ?もちろん、全員がそうだとも言わないけどさ、そんなの完全に、こっちと同じだと思わない?だから、肉体人をバカにしてる場合じゃないんだって。

敵がいた頃のほうがよかった

とか言い出したら、もう末期だからね?

 

でもまぁ、こんな話も聴きたいわけじゃないだろうから、この辺にしておくね。それに私は「正義」なんて背負えたことはないから、あなたが正しいことしか聴かないと言うなら、私の意見に価値は見出されないのかもしれないし。

それに、

あまりにも圧倒的な経験の差は、見てきた景色の差は、話し合いだけでは埋まらない

ということも、私はよく知ってる。そしてこれはどちらが偉いとか、優れてるとかいう話でもない。ただ実際に経験しないと、身に沁みないと、わからないこと・共有できないことがあるってことなんだ。そして私はあなたたちに私と同じような経験をして同じような立場に立ってほしいなんて思っているわけでもないんだから、じゃあこれはもう、ある程度しかたないことだとも思ってるんだ。だからきっと、私の信念とあなたの正義は、この先もずっと交わらないのかもしれないってね。

でも、同じ正義に属さないからこそ、ものが言えるってことでもあるんだよね。だから私が負の霊じゃないことも、最初から明らかなんだよ。だって私は、負の霊にもめちゃくちゃもの申しまくってるからね。

だから、わかりにくいだろうけど、結局私は私なんだよ。けどそんな私は、あなたのことを応援してるんだ。応援してる相手から嫌われるって、けっこうつらいんだよ?でもそのつらさは、あなたもわかってるよね。そうだよね。だからこれからはもっとたくさん、みんなで話し合えたらいいよね。私もそう思うよ。と、ここで話がひとつまとまったから、とりあえず今日はこの辺にしておこうかね。何度もいうけど、私は別にあなたをおちょくってなんかないんだよ。心を込めてるんだよ。霊なんだから、そのくらいわかってよね。だから肉体人のこと、バカにしちゃダメだって言ってるんだよ。

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