今のあなたの「願い」がすべて叶ったら、そのときあなたは自分の「真の願い」に気づくのかもしれない

以前、私は

と言い、さらに

とも言った。だが、少なくとも今の私たちはあまりにゆとりを削られ、いつもなにかに追い立てられているような感覚もあるだろうから、これを本当に実践できるひと、その意志を保てるひとは、まだまだ少ないのではないかと思う。

そんななかにあって、もし今私たちの目の前に、突然

「魔法のランプ」(魔神のランプ)

かなにかが現れて、

あなたの願いを3つだけ叶えてあげましょう

などと言われたとしたら、ましてそれに

「叶えられる願いの数を増やせ」という願い以外ならなんでもかまいませんが、今から1分以内に決めてください。それを過ぎると残った願い(数)は無効になります

などと付け加えられたとしたら、私たちはほとんどの場合とっさに

生活に一生困らない資産と、生涯の健康(場合によっては「不老不死」を願うひともいるかもしれない)、そして社会からの無条件の称賛と名誉が欲しい!

というくらいで、その3つを使い果たしてしまうかもしれないと、私は思う。そしてそれはもちろん、今の私たちが生きる社会の仕組み、そして刷り込みの結果でもある。

それに言うまでもなく、実際には私たちの目の前にそんな「ランプ」はない。つまりそんなふうに

「手っ取り早く、一瞬で願いを叶えてくれる方法」

はないのである。だから私たちは、その3つどころか、そのなかの1つの願いを叶えるのにさえ、一生のすべて(≒時間と労力)を懸けないといけない(実際は、それでもまだ足りないかもしれない)というわけだ。

そしてだからこそ私は、

そんな状況のなかで、実際に追い求めることができるほんのいくつかの、あるいはたったひとつかもしれないそれを、「まやかしの願い」にすり替えられるわけにはいかない

と思うのだ。冒頭に挙げたような文章を書いたのも、そういう想いがずっとあるからなのである。

だが私はもう一方で、

ずっと追い求めてきた願いは、たとえそれが本当は「まやかし」であるとしても、それが実際に叶うまでは、その「飢餓感」は満たされることなく、ずっと本人を縛り続ける

ということも知っている。それにさらに言うと

それが本当に「まやかしの願い」なのかどうかすら、実際に叶えてみないとわからないことのほうが多いかもしれない

とも思うのだ。だとしたら、私は今まで提示してきた方法とはまた別に、ここにひとつ

「新たな解決策の案」

を提示する必要があるのかもしれない。つまりそれは、

あなたが心から「真の願い」に気づくために、そしてそれに納得するために、場合によっては先に「今のあなたが願っていることを、ひとつひとつ叶えていく」ことも、必要なのかもしれない

ということなのである。

だから、もし今のあなたが、

俺はどうしてもどうしても、大富豪になってみたいんだ!

と言うなら、私は

そんなものは本当は、誰かから刷り込まれ誘い込まれただけの、「まやかしの願い」なんですよ!

なんてことを言い続けてもしかたがないのかもしれない。いや、それを言うことがまったくの無意味だとは思わないにしても、それを何度か伝えてもなお相手の気持ちが変わらないのであれば、まずいったんはまっすぐに、そのひとの「願い」を応援するのも間違いではないというか、むしろそのほうがいい部分もあるのかもしれない。

これはもちろん、

私はどうしても、もっともっと有名になって、影響力を保ってみたい!

というようなものであっても同じことだ。もし誰になんと言われようとどうしても変わらないなら、あなたはまず第一に、その願いから追い求めてみたほうがいいのかもしれない。もしかしたらそのほうが、実は「近道」である可能性も、あるのかもしれないからだ。

それにこれはあなたもよくわかっていると思うが、たとえ「まやかしの願い」であったとしても、それを本当に叶えるとなったら、それはそれで容易ではない。だがこれはそもそも

誰もそう簡単には見破れないものでなければ、まやかしの意味を為さない

のだから、当然のことでもある。

だからあなたがもし

実際に一生を懸けてみたけど、ぜんぜん実現しなかったじゃないか!

といった不満を抱えて一生を終えたときには、

そうでしたか、じゃあ今度はもう少し「実現難易度」を下げた環境でやりなおしてみますか?

という提案を受ける余地もあるということだ。つまり

あなたが今度生まれ変わるときには、その願いに最初からもっと近いところ、あるいは「そもそも初めから、その願いが叶っている環境」を選ぶことだってできる

ということなのである。だってそれぞれの自分の人生は、少なくともその「初期設定・初期配置」は、まず第一に自分自身の意志と希望に基づいて、選ぶことができるのだから。

ただそのうえでもっと正直に言うなら、私は

おそらく本当は、そんな「難易度の低い」環境については、あなたもだいぶ昔に、もう体験し終わっている。そしてだからこそ、あなたもそのすべての経験を踏まえたうえで、今この時期のこの地球に、生きているんだろう

と思ってもいる。だがもちろん、そんな記憶は今はみんなもうすっかり失くしてしまっているし、それにどんなことでもそうだが、その体験からときが経てば経つほど、その当時の「新鮮な実感」は、だんだんと遠く霞んでもいく。

それにそもそも私たちは

「永遠の存在」

なのだから、別に

前に似たような環境(気持ち)は何回か試してみたんだけど、今改めてもういちど試してみたい

と言うのであれば、それを引き止める理由も特にないだろう。だからそうやって、また学んだらいい。そしてそのうえで、また「その次」を、考えていったっていい。それもそれで、ひとつの大切な経験なのだから。

ただそれを認めてもなお、

でもまた生まれ変わって経験しなおすとか、それもそれで時間がかかりすぎる。それに自分にも本当に「真の願い」なんてものがあるなら、それだってできるだけ早く知りたい!

という想いも出てくるかもしれないし、それもそれで「正直な想い」だろうと、私も思う。そしてだからこそ私は、私たちとしては、

そうですよね、だからこそこれからは誰もがもっと最初から自然に生きられて、ゆとりを保ってお互いを認め励まし合えて、生きていることを喜び合える、そんな社会(環境)へと、みんなで根本的に変えてしまえばいい

と、ずっとそう思って、できることを続けてきたのである。つまりこれは言い換えれば

これ以上「まやかしのくせに叶いもしないで私たちを縛りつける願い」に惑わされるのはまっぴらだ。だからこの際そんなものはみんなで一緒に破ってしまって(=叶えてしまって)、それぞれの真の願いへと踏み出そう

と、そういうことなのである。

まやかしの願いは、本当は、叶ってもむしろ虚しさを生むことが多い。あるいはその虚しさの代わりに「恐怖」が訪れることもある。だって他者よりも大きな力は、他者よりも大きな責任でもあるからだ。それになにより、

それが大きければ大きいほど、その力は扱いを誤ると、簡単に自分を圧し潰してしまうものでもある

のである。だから、そんなものを扱わずに済むのであれば、それもそれでしあわせなのだ。むしろそれこそが、素朴なしあわせでもある。だからこそ、少なくともほとんどのひとにとって、その願いはあくまでも、

「まやかし」

でしかないのである。

だがそれも確かに、1回どころか何度か骨身に染みて味わわなければ、実感とともに腑に落とすことは難しいのかもしれない。だからもしそうであるなら、あなたがまずはその道を(もういちど)行ってみるのも、必要なことなのかもしれない。

それにさっきも言ったとおり、もしあなたがそれを

「みんなで一緒に叶える」

ことでも納得できるのであれば(「自分だけが特別だ」という感覚を望んでいるわけではないのであれば)、これから一緒にさっさと叶えてしまってもいい。

そんなものはなくてもいい(充分しあわせに生きられる)という状況になったら、それは「有り余るほどある」というのと、結局は同じ

なのだから。それ(財産・かたち・名誉……)はあくまで、

「表面的な・仮初めの願い」

にすぎないのだから。

そしてだからこそ、

もし本当に魔法のランプ(魔神のランプ)が手に入ったとしても、それが本当に叶えられるのは、実はせいぜい「まやかしの・表面的な・仮初めの願い」でしかない

ということなのである。だからその先は、私たちの本当の願いは、自分自身で叶えるしかない。そしてそれこそが私たちをかたちづくり、ここまで育んできたものであり、

「私たちの存在意義の証そのもの」

でもあるのである。

それにもちろん、別にその願いにしたって

「完全に自分自身の力で、独りだけで叶えないといけない」

というわけではない。ただ、

そこには「手っ取り早い近道」も、「万能の攻略法」もない

というだけだ。

だから、もしよかったら、一緒に行こう。それにもちろん私以外にも、私のところ以外にも、仲間はたくさんいる。だからあなたもあなたらしく、気の合う仲間を見つけ、増やしていったらいい。今は見えていなくても、いずれは必ず見つかるから。だって私たちの願いは本当には、みんなどこかに共通点があって、つながっているものなんだから。だからこそ私たちはこうして出会い、話し合うことができているんだから。私たちには、永遠を生きる価値がある。それを永遠に確かめ続けるのも、きっと私たちの共通の願いなんだろう。私はずっと、そう思っているのである。

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